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スカイマーク、A380導入をキャンセル。エアバスからは法外な違約金と他社傘下入りを要求

2014年7月29日
スカイマークは29日、10月にも1機目が納入される見込みだったエアバスA380型機をキャンセルする交渉を行っていることを公表しました。

 近年の円安に伴う燃料費の高騰やLCCなどとの競争激化で、同社の経営環境が厳しくなり14年3月期の単独決算で5期ぶりの最終赤字に転落、当初の計画を変更せざるを得ない状況が発生したことにより、エアバス社と4月からキャンセルに向けた交渉を開始していました。

 スカイマークの発表によると、エアバス社からは”法外な違約金の提示とスカイマークが大手航空会社の傘下に入ること”を契約変更の条件として要求されているとのこと。

 この要求に対して、スカイマークは経営の独立性維持は同社の創業以来の理念であり、他者の傘下に入ることは考えられず、エアバス社とは根気強く協議を続けていくとの方針を示しています。

 スカイマークは、導入予定だったA380を使用して、同社初の国際線として、2014年末に東京(成田)-ニューヨーク線を就航させる計画だった。

【公式プレスリリース】スカイマーク エアバスA380導入に関するお知らせ

■エアバスA380
 欧州エアバス社の世界最大の超大型旅客機。座席数は500席以上。2007年にシンガポール航空に納入を開始して以来、世界の大手航空会社に130機以上が納入されている。日本の航空会社ではスカイマークのみが導入予定となっていた。